ピロリ菌の検査方法は?除菌はどうすればいいの?
前回のピロリ菌とは?感染経路は?の記事で、
- ピロリ菌とはどういったものなのか
- どこからピロリ菌に感染するのか
といったことが確認できたので、今回は、
- 私は大丈夫かな?ピロリ菌の検査の方法や費用は?
- ピロリ菌を除菌するためには?
これらについて見ていきましょう。
私は大丈夫かな?ピロリ菌の検査の方法や費用は?
ピロリ菌の検査の方法は内視鏡を使うものと、使わないものがあります。
内視鏡を使用する検査
内視鏡(胃カメラ)を口に入れて、胃の細胞にピロリ菌がいるかを調べるものです。
消化器内科、胃腸科などで検査ができます。
採取した細胞に偶然ピロリ菌がいなかったりすると、偽陰性ということがあります。
内視鏡を使用しない検査
体に負担をかけずに簡単に検査ができるのは、
内視鏡を使わない尿素呼気試験と呼ばれる検査方法です。
息を吐いて20~30分程度で結果がわかります。
呼気の中の二酸化炭素の濃度を調べるもので、
それによってピロリ菌に感染しているかどうかがわかります。
この検査による副作用や安全性は何も問題ありません。
検査費用はピロリ菌の感染の有無を調べたいだけの場合、
保険は適用されません。
検査料は約6000円ほどとなります。
ただ、初診料や診察料がかかることもあるので、
これにさらに数千円プラスされると考えたほうがいいです。
また、胃潰瘍の治療の一環として検査をするというのであれば、
ピロリ菌の検査は保険が適用されます。
このあたりはちょっと難しいですね(汗)
とりあえず簡単に検査だけをしたいという場合は、
自宅でできるものもあります。
ピロリ菌を除菌するためには?
ピロリ菌の除菌には、
- 胃酸の分泌を抑える薬
- 細菌の発育を抑える薬
- 抗菌作用を高める薬
などを服用する必要があります。
1日に2回、7日間続けて服用し、
その後4週間以上経過して、ピロリ菌が残っていなければ除菌成功となります。
この除菌療法は、
1度目の成功確率は70~80%、
2度目の成功確率は90~95%とされています。
この時、成功確率を高めるためには、
- アルコールを摂取しない
- タバコを吸わない
- 指示通りに薬を服用する
といったことがポイントとなります。
1つ目と2つ目はイメージできると思いますが、
3つ目はわかりにくいかもしれないので説明します。
指示通りに薬を服用する
飲むように指示された薬は必ず飲むようにしましょう。
自分で勝手に判断して飲むのを中止したりすると、
治療薬に耐性をもったピロリ菌が現れて除菌がうまくいかなくなることがあります。
すると、その後で薬を飲んでも効かなくなり、除菌ができません。
そうならないためにも、薬の服用の指示は守るようにしましょう。
ピロリ菌除菌での心配点
ピロリ菌を除菌する時には、除菌率の他に、
副作用が気になるところです。
除菌で起こりやすい副作用に、
- 下痢
- 発熱
- 軟便
- 味覚異常
- アレルギー反応
などがあります。
ですが、これらは2~3日でおさまることがほとんどです。
症状が続く時は、自分の判断で勝手に薬の服用を中止にするのではなく、
担当の医師に相談するようにしてください。
手軽にピロリ菌を除菌するためには?
除菌は薬を使って行うことができるとお伝えしましたが、
副作用などを考えるとあまりしたくはないかもしれません。
そんな時におすすめなのが「ヨーグルト」です。
なんでもいいからヨーグルトを食べれば除菌ができるというのではなく、
「LG21」というピロリ菌を減少させる乳酸菌の入ったヨーグルトを食べる必要があります。
ただ、薬ではないので、すぐに効果が出る!というものではありません。
腸内環境を整える効果があるので、普段から食べることで健康的な体を作ることができます。
ピロリ菌に感染しているかを調べるためにも健康診断は受けましょう。
定期的に健康診断をすることで予防することが可能ですよ。